着物生地はとにかく薄い
着物リメイク。
着物生地ってほとんどが手触りが滑らかで薄い絹。
作業はとても大変だろうな、と思うほどのしなやかさ。
私はソーイングはしない代わりに、クラフトをする。
ソーイングなら、現代着物の表地のように少し厚めなら扱いやすく、
切って貼るようなクラフトは、アンティークのような薄地が扱いやすい印象。
洗ったら質感が変わってしまう生地も、場合によっては使いやすい。
着物でカルトナージュするなら裏打ち必須!
例えばカルトナージュ。
厚紙で箱を作り布を貼り付けていくフランス伝統のクラフトです。
着物生地は絹。
生地がやわらかすぎて角をきれいに出すのに一苦労。
しかも、ボンドが表に滲み出てシミが目立つのでカルトナージュには不向きだという。
着物でカルトナージュは、どうも上級者でも扱いが難しいらしい。
でもさ。。。
布じゃなく紙なら扱いやすいよね。
だったら布を紙のようにしてしまえば良いんじゃない?
↓↓↓
生地を裏打ちする
これで作業性が一段とアップする。
ボンドの染み出しもしにくくい。
デメリットはコストとサイズに制限がある、です。
使うのはホットメルト紙
裏打ちに使うのはホットメルト紙。
このホットメルト紙は決して安いものではない。
少し使うだけなら良いけれど、私のように大量に使う人は思い悩むところだと思う。
ただ素早くきれいに仕上げるにはほぼマストな材料。
手間とお金をかけることで簡単に解決できるのなら、そっちを選びたい。
もっと違う事で頭を使いたいからね。
ホットメルト紙は規定サイズで販売されています(お店やメーカーによっていろいろ)。
繋げば大きな生地を裏打ちできますが、継ぎ目が表に響いてしまう。
なのでホットメルト紙の規定サイズ以下で使用することをお勧めします。
>> 市販のホットメルト紙一覧
ホットメルト紙は、布に貼る紙の接着芯。
布製接着芯と同様、アイロンで接着します。
100円ショップで売られている不織布の接着芯は使いません。
アイロン接着した際、生地がかなり縮みやすく歪みやすい。
そして厚みもあるので細かな作業は不向きです。
ホットメルト紙は厚口、薄口と厚さを選べることもあります。
どのような生地を使い、どのような創作をするかによって選ぶべき厚さが異なります。
実際にいろいろ試してみて、自分にとってのベストを見つけてください。
私はほぼ全ての作業をまかなえる薄地を好んで使っています。
生地を裏打ちする手順
①着物生地なら洗う
②布目を整える
③アイロンをかける
④生地より少し大きめ(縦横それぞれ+3mmくらい)にホットメルト紙をカットする
⑤生地の裏面にホットメルト紙を置く
⑥あて布をし中温~高温で接着する※1
⑦接着したら動かさずに冷ます※2,3
※1 着物生地の場合、スチームは使わない。極端な縮みの原因となります。
※2 生地が熱いまま持ち上げるとその形が残ってしまう。形状記憶のようなもの。
※3 触っても熱くない程度。
ホットメルト紙でもほんの少しですが生地が縮みます。
ホットメルト紙を貼ってから必要サイズにカットすれば、ジャストサイズで準備できます。
上手くパーツを組み合わせれば、こんなに大きなものも作ることが出来ます↓
一手間加えるだけで快適な創作が楽しめます。
まだ生地の裏打ちをやったことがない方、この機会に是非やってみて。