naomariaです。
リサイクルショップの着物コーナー。
需要がそれほどないのか片隅に追いやられている印象が強いですね。祖母や母親などから着物を頂く機会も、年齢を重ねれば増えていくでしょう。

着物が日常的に着られていた時代を考えると手放されていくピークは越えたかも知れないけれど、この現象は10年20年とまだまだ普通に続いていくのではないかと感じています。
その間にも、「いらない!」と着物がどんどん手放されていくのは必至。なんという悲しい現実。少しでも処分されていく着物が少なくなればいい、という思いでリメイクはもちろんアート制作活動を行っています。
眠ったままの着物をアートに!
着られなくなった着物を使った「着物コラージュアート」。naomariaが生みだしたアートで、他では見られない唯一無二のアートジャンルです。

先日も「比類なきアート」とお褒めを頂いた。さすがにそこまでは自分では感じていないけど、確かに他にはないスタイルのアートではある。それは認める。
そもそもなぜ着物を使ったアートを作り始めたのか?
ただ単純に着物に惚れたから、という理由が発端ですが、着物のことを知れば知るほど、扱えば扱うほど、ただリサイクルするだけでは終わらせたくない。捨てられる着物を少しでも減らしたい、という想いが強くなっています。
着物の魅力
着物の魅力って何でしょう?
着物を纏った時の艶姿
しなやかな絹地
美しい柄行
挙げればキリがないけれど、なんと言っても日本人の心を感じる伝統的な衣装なので、日本人であることを誇らしく思えるアイテムだというのは言わずもがな。
心が揺れ動けば、すでにあなたの心は着物の魅力に気づいているってこと。着物の魅力ポイントは人それぞれであって、挙げてもキリがないというのはそういうこと。
私に関して言えば、色合わせと柄。これらの好みが完全にアンティーク着物に偏っている。だから自分の世界観を思い切り表現する作品を作るときに使うのはアンティークものが多い。
「リサイクル」ってなんか違和感しかない
かねてから「リサイクル」という言葉には違和感があり、なにか適切な言葉がないものか、と探していました。そんなときに出会った「サスティナブル」「サスティナビリティ」は、かなり私の真髄に近いワードです。
サスティナブルとは、「持続可能な」という意味。環境問題が深刻な現代。その問題を解決しようと生まれた概念で、2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に繋がります。
持続可能な開発目標(SDGs)とは、持続可能な開発のために国連が定める国際目標で、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標がある。
Wikipedia

サスティナビリティとは、一般的には、システムやプロセスが持続できることをいうが、環境学的には、生物的なシステムがその多様性と生産性を期限なく継続できる能力のことを指し、さらに、組織原理としては、持続可能な発展を意味する。
Wikipedia
どちらも大きな違いはなく、環境に負担をかけることなく新たな生産を行えるか、という感じでしょうか。これからの時代は、「すでに”あるもの”から新たな創造をする」というスタイルがベーシックとなるのかもしれません。
この「サスティナブル」「サスティナビリティ」も腑に落ちることなく今まで来ています。
そんなとき
NHKの番組で「アップサイクル」の特集を見ました。いつも夕食を作りながらなのでスルーが多いのですが、このときばかりは手が止まりTVの前にかじりつきました。
アップサイクルとは、「元の特長を活かして価値を高めたものに作りかえること」だそう。
しっくりワードが到来です!
アップサイクル
私にとってその対象は「着物」。その着物をどれだけアップサイクル出来るのか。そして、私の活動を通して少しでも着物の魅力を再発見し活用してくださる方が増えることを願うばかりです。一人でもそのような方が現われたら、私の活動も少しはお役になったのだと嬉しく思います。
着られなくなった着物
処分される着物
タンスの肥やしになってる着物
日本全国で見たら天文学的数字だと思う。こうした創作で一枚でも多く救えるように。一枚でも多くの着物が再び日の目を見られるように。いろんなアイデアを駆使して新たな形にする。
サスティナブル
SDGs
いろんな呼び名があるけど、簡単に言えば
再生復古
ルネサンスだね。元々は「もったいない」から来てる。きっかけはなんだって良い。今あるものを大切にしたいという思いから、新たなクリエーションが始まる。いつの時代もそうだと思う。例外なく今の私もそれを受け継いでいる。