昔からある着物アップサイクル「裂織」を初体験

車で1時間半ほどかけて豊田市まで。
裂織体験をしてきました。

裂織というのは昔からある着物アップサイクル方法の一つで、全国各地で栄えていました。

2008年頃、母の友人がこの裂織を始めたとき「裂織」というものを知り興味を抱いてからずっとやってみたかったのです。

その念願が叶いました。

 

裂織にいざ挑戦!

体験では卓上の織機を使います。

卓上とは言えどもしっかりとした作りの織機です。

 

経糸の準備

先生が100本の経糸を張り準備してくれていました。

半分ずつ色が違います。
この色の違いが織られた後の色合いにとても影響するのが興味深かった。

ここに緯糸の変わりとなる1cm弱に裂かれた生地を渡していきます。

今回は着物ではなく洋生地。

いろいろな生地が既に裂かれた状態で準備されていました。

 

生地の前にビニール紐を織り込む

いきなりこれら生地を折り込むのではなく、ビニール紐を織るところから始めます。

これは出来上がった後、フリンジを作るのに必要な長さを確保するため。

↑の○部分ね。

 

いよいよ本番!生地を織り込む

このビニール紐を織り終わったら、いよいよ好みの裂かれた生地を折り込んでいきます。

単純な作業が続きます。

特に端の処理が難しい。初心者はボコボコさせちゃうのだとか。
私も例外なくそうなりました。。

50cmほどの長さに織り上げ完成!

ここまで優に1時間を超えました。
1時間半弱だったかな?

とにかく時間のかかる作業だけれど、夢中になれるし、仕上がりが近づくにつれ見えてくる色合いがとてもおもしろいから楽しい。

最後の処理は先生がやってくれました。

 

完成作品

見本の子たちと良い勝負じゃない?端を見なければね 笑。

ほかの参加者さんの作品も。やさしい色合い。
私は赤を多用したので、メリハリある仕上がりとなりました。

近くで見るとこんな感じ↓

素朴な風合いが心を穏やかにしてくれます。

 

私以外の参加者はほぼ小学生。

小学生でこのような体験を出来るって、とても素晴らしいよね。
昔からある工芸を生で体験するって、古き良きものを知れる絶好のチャンスですもの。

私は子どもの頃、「おりひめ」という昭和の玩具で楽しんでいました。

 

経糸の色の違いによる見え方の違い

最初に話したとおり、経糸の色が違うと見え方が変わります。

右半分が茶色。

経糸が濃いほど、生地の色が強くなりますね。
縦糸の色が違うだけで見え方が変わる。人間の目はおもしろい。

こちらの体験は、夏休みと冬休みの年2回の開催。

詳しくは会場の「講座・イベント」ページにてご確認下さい。

 

会場は豊田市民芸館

その名の通りいろいろな民芸を楽しむことができる場所。

織りのほか、染色や陶芸、絵付など。
市の運営なのでリーズナブルに体験できる。

 

こんなレトロな建築物もありました。

明治初期の建物ですって。

この建物が建てられた少し前は、武士のいた江戸時代なんだよね。
この変革はものすごい衝撃だったんだろうなぁ。

 

豊田市民芸館
所在地:〒470-0331 愛知県豊田市平戸橋町波岩86−100
電 話:0565-45-4039
開 館:9:00~17:00
休館日:月曜日
HP:https://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/