私は洋楽ロックが好き。
その中でも特にエアロスミス。
海外に住んでいたときは除いて、日本からわざわざ海外までライブを観に行くほど好きなバンド。
そんなバンドは唯一で、人生の大半をこのエアロスミスと共に過ごしている。
日本に来れば全公演観に行くほど熱の入れよう。
2017年のスティーヴン・タイラーのソロ来日も同様。
ただ、このときはこれまでとは大きく違い、記憶にいつまでも残る特別なものになりました。
『Dear Steven Project』の始まり
ソロアルバム発売前、スティーヴンへリリックビデオを届けよう!と友人たちと話をしていました。
アイデアを寄せ合いながら進めて行くもすぐに頓挫。
方針をイメージビデオに切り替えるも、そちらもギブアップ。
プロの才能をまざまざと感じた瞬間。
無理せず等身大で挑むには「私たちファンの想いを届ける!」となり、企画が再スタートしました。
題して『Dear Steven Project』
このロゴ私が作りました!
参加したのは私たち(3人のプロデューサー)含めて31名。
それぞれの思いを手作りの羽根カードに書き込みオブジェのモチーフへと仕上げる。
そしてみなさんの思いを乗せたMV風な動画を作成。
自分たちのできることが自然と役割分担となり、お互いが全力投球できたプロジェクトとなりました。
いよいよ本人に手渡す時がきた!
スティーヴンが日本に到着するフライト情報はもちろんない。
ただ、野生の勘(笑)を働かしまくり空港へ向かいました。
このオブジェ&動画DVDを手渡すのに「このチャンスを逃してはならない!」と。
31人の想いがギュッと詰まった大切な宝物ですからね。
絶対に本人に渡さなくてはなりません。
無事に手渡せるとなったとき、つたない英語で説明するが全く伝わらず!(笑)
完成した上の写真を見せた途端、スティーヴンの目が変わった!!
その瞬間、プロジェクトにご参加いただいたみなさんの熱い想いがスティーヴンに届いたと確信しました。
「ドリームキャッチャーみたいなの?ステージに飾っていいかな?」と。
なぬ?!
この瞬間から期待が胸を踊ります。
しかしライブ当日まで皆期待はするも半信半疑。。。
ライブ前にそのオブジェを持ったスティーヴンと遭遇した!というプロデューサーの一人から連絡が。
「今夜ステージに飾るよ!って言ってる!!!」
まーぢーかー!!!
私はこちらでライブ前にスティーヴンに会いました。
「すごい素晴らしいよ!ステージにオブジェ飾るからね!見たら君泣くよ!」と。。
この時点で泣くっちゅうねん。。。
いよいよステージに登場!
開演前には見つけられなかったオブジェも、開演直前に大切そうにスタッフが抱えスティーヴンの相方でもあるピアノに掛けてくれた!
号泣。。。
ライブが始まってからは彼の熱いエナジーに涙は消えました。
ただ、彼がオブジェに近づくたび感極まる。
このピアノのシーン♡
やっぱり泣くわーーーー!!!
このオブジェ。
最初はドレッシングルームに飾ってくれたらいいね!
なんてかすかな希望を持ち妄想が広がってました。
ドレッシングルームに飾ってもらえるのかどうかはわからないけれど、これほどの想いの詰まったものだから「必ずなにかすごい事が起こる!!!」と私は言い続けてました。
妙な自信があったのよ。
それがこれか!と。。
その後の武道館でも飾ってくれました。
音楽も武道もしていない私が武道館に立てるなんて!!!(笑)オブジェだけど。。。
そう思った参加者は私だけではないでしょう。
みなさんからメッセージを送っていただくたびに、大きな責任感も芽生え、何としてでもこのプロジェクトを成功させなければならない!と、さらに強く感じ始めました。
無事に手渡すことができ、「すごいよ!」という感想をみんなからいただけただけでも十分なのに、大切なステージに飾ってくれるなんて。。。
これ以上のギフトバックはないでしょう?
彼からのメッセージ。
「君たちの愛のプロジェクトを大阪と武道館の俺のステージに提げて行くよ♡君たちの愛とエナジーをオブジェに感じるよ…」
これを頂いたとき、やっと重責から解放された気がしました。
みなさんの想いが本気だからこそ、純粋だからこそ、熱いからこそ、どうしても伝えなければならない!と思っていたけれど、私たちが何か特別なことをしなくても伝わっていました。
当然ね。
想いは言葉を超える
みなさんの想いが彼の心を揺り動かしたのです。
ただ想いを伝えるだけではなく、ステージに自分の想いが演出を加えている。。。
ファンにとってどれほど嬉しいことか!
世界のトップスターにしていただいたこの心遣い。
最高のギフトをいただきました。
Dear Steven Project インスタグラムアカウント
世界のロックスターからのギフト♡再び!!!
日本でのミラクルから約3ヶ月。
あまりじっくり見ないフェイスブックを珍しくゆっくり見てました。
すると!!!
見つけちゃった!!!
嘘だろ???
まぢで???
もうパニックなんですけど!!!
何がって?
北米ツアーでのステージにも飾ってもらえてたの!!!
写真を探すんだけど、随分前の話で見つかりませんでした。
違うステージでの写真はインスタに投稿しているので良かったら見てみて↓
3ヶ月経ち日本ではなくアメリカでも飾ってくれている。
もう。。。真ん中の流木がないのは目をつぶる。。。
すぐさまプロデューサーと参加者たちに連絡をする。
この後みんなが大盛り上がりになったのは言うまでもなく。
スティーヴンよ。。。
あなたはどこまで愛の人なんだ。。。
Steven Tylerに渡したオブジェの行方
アーティストとして尊敬の念が止まないスティーヴン・タイラーへのギフトはこれまでも幾度となくやってきたし、私だけではないファンからのプレゼントは星の数ほどだろう。
身につけるものであれば、来日中のオフや直近のライブで身につけてくれたりすることはある。
過去ファンからのプレゼントを身に付けTVのインタビューに答えてくれていたのを見かけたこともある。
でも来日が終わると、贈ったものがどうなっているのか。
誰も把握することができないのが今までのセオリー(大げさな)。
日本公演後に開催された彼のソロライブin USA。
その会場で、彼の相方でもあるピアノにしっかりと掛けられ、ステージの演出に一役買っている。あらゆるライブ会場で。
何度となくSNSで見かけてはいた。うっすら写りこんでいるオブジェを。
ただし、こちらのは、、、そこにフォーカスしている。
まさにこの子が主役のフォト!!!
いやぁ。。。感極まる!
これファンが手作りしたんだよ!
それをずっとこうしてツアーステージに飾ってくれてるんだよ!
どう思う???
すごくない???
企画して作ってる時なんて、こんなすごいことが起こるなんて想像もしてなかったよ。
制作しているときは、精神的にとてもしんどい時期。
時間も本当になくて、なんとかやりくりしてやっていた、というとても大変な時期でした。
来日中に大阪ZEPPと武道館で飾ってもらえただけでも、一気に報われた、というか、救われた気がするんだよね。
でもそれが、何ヶ月もたってもこうして同じようにステージを飾っている。
すごいよ。。。
彼と出会った1994年5月。
こんなミラクルが訪れるとは思ってもみなかったな。。。
まだ何も知らないピュアなティーンエイジャー。
「想いは通じるんだぜ!」
と、当時の私に言いたい。。。
現在オブジェはどうなってる?
ソロツアーが終了したのが2018年。
その後ガラなどでも飾ってくれていましたが、今はどうなっているのか分かりません。
今どうなのか?
よりも、これまでスティーヴンがしてくれたスペシャルなギフトに感謝するだけです。
ファンとしては最高の思い出を頂きました。
このとき強く感じたのは
純粋な強い想いと行動は、深く強く相手に伝わる
ということ。
これまでいろいろなものを見て感じてきた世界的なロックスターの心を、私たちファンがこれほどにも揺り動かしたと言う事実は、私たち今後の光にもなります。
結成50周年を迎えるエアロスミス。
ラストツアーを終え、会える機会がなくなったとしても、この思い出だけで生きていけます。
このプロジェクトを機に制作した作品
ミラクルが起きた2017年4月。
スティーヴンは本当に愛の人だな。まるで太陽みたい。
と感じていました。
するとどんどんビジョンが見えてきて。。
脳裏に焼き付き離れませんでした。
そして作った作品↓
こちらの作品は、同年開催の日本・フランス現代美術世界展で入選しました。