【文様をめぐる旅】タイ~ワット・ベンチャマボピット~

タイ観光で3つ目の寺院ワット・ベンチャマボピット。

 

ここへ到達するまでに2箇所の土産屋へ連れて行かれた。
いい加減イラついてきた(笑)。

もー!ワット・ポー行きたいのにぃ!!!

と言いつつも、連れて行ってくれる寺院の美しさに、しばしイライラを忘れる。
そして、今度こそは!と思うのです。

怪しいと思いながらも、トゥクトゥクおじさんのことを信じてしまう自分がいる。
それは根底に捨てきれないワット・ポーへの”期待”があるからでしょう。

”願望”というか”執着”というか。

もういっそのこと”諦めてしまえば”、単なるおもしろおかしな話にしかならない。
だって結局ここの寺院の美しさにまた惚れ惚れして受け入れているものね。

 

ワット・ベンチャマボピット。
別名大理石寺院とあるように、大理石が美しく輝く寺院でした。

1899年、この地にあった古寺を、西洋趣味を持つラマ5世が再建(本堂建立)。
大理石は全てイタリア産だというのだから、どれほど西洋LOVEだったのか想像が容易い。

開口部はアーチ状に装飾されている。
どこもこんな感じのアーチ状。

そして、赤×金の定番配色。

アーチの上部は、メラメラと燃える炎にも見える。
大体共通しているものには、大抵意味がある。
とは言っても、把握しきれていません。

丸瓦の装飾は、同じくアーチ状。
その中に仏様が彫られている。

細かいところまで行き届いた壮麗なデザインは目を奪い、言葉を失う。

本殿の中も、やはり息を呑むほどの美しさ。

立木文様のキャンドルスタイルとロゼット風の花文様

豪華絢爛!と一言で言ってしまえば、それで終了。

ただ、それだけではない、っていう”何か”が存在しているように感じられる。
歴史なのか、職人の想いなのかプライドなのか。
そういった目に見えないものは確実にあるので、なにかしら感じてもおかしくはないな、と思います。

 

広大な敷地内には博物館がある。
その傍には修行の身である若い僧が生活をしているという。

 

そして、どこか欧州を感じさせる運河もある。

欄干を支える柱の装飾はロータス

暑いタイでは、このような水辺でゆっくり休むことも必要ね。

寺院を一歩出れば、多くの車が行き交う喧噪が溢れているが、ここは時の流れが全く違う。
沖縄時間のようにゆったりと大らかに静かに過ごすことが出来る。

橋の装飾。タイらしく象がいる

 

ここの門扉は幾何学模様のアイアンでした。

アールデコのようなレトロ感満載で、すごく好き。

シンプルであるって、すごくセンスが必要だけど、うまく絡み合ったときは絶妙なハーモニーで見る者を悶えさせてくれる。

 

そして、、、。
ここでトゥクトゥクおじさんに捨てられた。

ポータブルWi-Fiをレンタルしていなかったので、現在地が全く分からない。
彷徨いながら歩き続けるもやっぱり見当がつかない。

ニュースで見るようなやばい状況のエリアに脚を踏み込んでしまい、途端に鼓動が早くなる。
少しずつ焦りが込み上がってきた。

そんななか通りがかった現地の男の子に声をかける。
が、日本語はもちろん英語すら通じない。
地図を見せて「ここに行きたい」と船着き場を指さす。
なんとか理解してもらえたようで、歩き出した。

今度は大丈夫か?!

心配ながらも素直に付いていく。

 

このとき見た衝撃のシーンは次回。