ワット・イントラウィハーンのあと連れて行かれたのは、小さな寺院「ワット・スントン・タンマターン」。
小さいといえども、とても華麗で美しい寺院でした。
ただ検索をかけても詳しい情報が見つからない。
地元の方くらいしか行かないようなローカルな寺院かもしれません。
燃え上がる炎のようにも見える屋根の飾り。
守護神ガルーダを表しているという棟飾りはチョーファーと呼ばれている。
そこから続く屋根の稜線は、ブッダを守護する蛇神ナーガ。
途中の飾りは、水鳥の尾を意味しているとも言われています。
こちらの妻壁の装飾は、前に訪れたワット・イントラウィハーンのものより遙かに豪華絢爛。
美しい!の一言に尽きる。
なんとも言い表しがたい姿に、ただひたすら言葉を呑むしかなかった。
壁や柱は純白なので、屋根などの装飾がとても映えて見える。
タイ寺院の美しさは、この白壁があるからこそなのかもしれない。
メダリオンのような円の中には人物が描かれている。
創建者か、はたまた王か。
風貌からして創建者っぽいと推測するもよくわからない。
反対側は人物ではなく文様(本記事上から2番目の写真をご参考に)
車輪のように見える。
文様それぞれには意味があるけれど、追求しきれないのが残念。
そして軒天部分の文様。
今まで見たラウンドの花文様とは違い、少し動きがある。
バラっぽく見えるけど、五弁の花。
下を向いているように見える。下向きに描く理由はなんだろう?
開口部分の装飾はどこも凝っている。
こちらは金の装飾が少なく、石(ガラス?タイル?貝?)をふんだんに使った文様が窓を彩っている。
唐草も伝統的な文様。
ペルシャ発祥とも言われていますが、同時多発的に世界中で興ったような印象があります。
中国の唐草も有名ですもんね。
ここでも軒天に花文様。
なんだろう?
タイの寺院では、このような花文様を描くのは基本なのかな?
しかも、どれも赤地にゴールドの文様。
吉祥の組み合わせっぽいね。
きっと意味があるはず。これまた調査が必要です。
ホント、文様というものは奥が深い。
深すぎて、どこからどう攻めていったらいいのか分からないほど。
それでも魅了されるし、知りたくなる。
仏堂から離れたところに、小さな建物がある。
仏堂のような煌びやかな装飾は全くなく、沖縄でよく見る低層でシンプルなコンクリート住宅のような外観。
そこにも仏像が置かれている。
地元のおじさんに「ここでも手を合わせられるよ」と導かれたが、異国人がいいのかな?と、散々見て廻っているくせにおののいてしまった。
「もちろん!誰だってお参りできるんだよ。いいから入って!」と、招き入れてくれた。
出た!
赤×ゴールド!!!
やっぱり縁起の良い配色なんだろうな。
そして、背面の文様にうっとりする。
更紗っぽい。
インド更紗でよく見る文様に似ている。
立木模様のパターン。
立木模様はペイズリー文様の起源とも言われている。
インドの匂いがプンプンする文様。
更紗には「シャム渡り」というものがあり、タイにも広まっている。
しかも更紗は寺院に寄進されていたりするので、可能性はなくもない。
ただタイの更紗は仏手などの宗教色の強いモチーフが多い。
いずれにしても、この寺院の創建年を知れれば、もう少し確証持てると思う。
大航海時代の16~17Cに建立されたのであれば、、、更紗の影響を大いに考えてもいい。
所在地 |
Phaniand RD, Wat Sommanat, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok 10100 |
電話番号 |
+66 2 281 8822 |
営業時間 / 開館時間 / 拝観時間 |
6:00~18:00 |
定休日 / 休館日 |
なし |
入場料 / 入館料 / 拝観料 |
無料 |
アクセス |
* |
URL |
なし |