自分にとって大事だと位置づけている大きなアートイベント。
展示内容が直前になっても決まらない。
PC上で何度も確認するけど、スカッ!とするような納得が得られない。
ガウディがサグラダ・ファミリアの構想を何度も何度も手直ししたのと同じように、私は展示構成を何度も何度も修正している。
それだけその展示が重要だと意識している証拠。
本気で取り組んでいるからこそ悩みが発生する。
どうでもいいと思っていれば、必然と妥協は生まれ100%の力を出し切ることはできない。
ここで大事なのは、
ニューヨークで個展をしたときのこと。
ニューヨークで個展を開催することが目標となっており、その後のことを考えていなかった。
考えていなかった、というより、「実績作り」に重きを置いていたので、その後の展望を考えるという頭がなかったのよね。
だから燃え尽き症候群のように腑抜けになったし、本質を見失っていたことに気づいてスランプにもなった。
「こんな失敗を繰り返したくない」という思いが根底にあるのも事実。
時間も労力もお金もかけて挑むのだから、後悔は最小限に留めたい。
そんなこともあり真剣に考えれば考えるほど、モヤモヤが込み上がってくる。
このモヤモヤは何か?
答えは簡単。
何が違うのか?
作品の完成度が低い
展示のバランスが悪い
統一感がない / 動きがない
バリエーションが少ない
など、いろいろな理由が挙がってくる。
これら一つずつ答え合わせをしてモヤモヤの原因を突き止める。
その方法は一つしかない。
自問自答
自分へ質問をしながら答えを探っていく方法。
アート鑑賞の場合の方法をお伝えしたけど、自分の作る作品からもそれはできる。
正直時間はかかるけど、一生のうちの時間に比べたら一瞬。
早いうちに自問自答できるスキルを身に付けておいた方がいい。
闇雲に悩む時間が圧倒的に減るから。
どんなことにも共通する話。
どうしてもモヤモヤが取れない
いつまでも悩んでしまう
そんな場合は、自分の本心とは違う事をしていることがほどんどなので、自分の本心を知ることを優先しましょう。
私のモヤモヤは、どうも「自分のやりたいこととかけ離れている」ことが要因のよう。
どれもこれも自信溢れる作品なんだけど、「今」の私はもっと違うスタイルで”魅せたい”という願望が眠っていることに気づきました。
本当に直前でどこまでできるのか分からないけれど、後悔しないために着手する。
最後までやりきる!と言う覚悟をもって突き進むだけ。
これまでやってきたことを変えることは勇気が必要だったりするけど、自分の本当の気持ちを大切にしようと思ったら行動しなくてはね。
それがやっぱり違うってなって元に戻ってもOK。
やってみないと気づけなかったことだし、そう気づいたことでより覚悟が固まる。
自分の本心を知っている(気づいている)のに、シカトするなんて「自分いじめ」だよ。
もっと自分を大切に。