1枚の着物ができるまで

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【一枚の着物ができあがるまで】#7 着物を仕立てる

反物にする織り染めたもの(染め織ったもの)を着物に仕立てるため、反物という状態にします。反物は円筒の芯に巻かれています。着物一着分に必要な生地を着物一反と呼び、平均して幅約36cm(9寸5分)、長さ約12m(3丈)です。この長さから三丈物(...
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【一枚の着物ができあがるまで】#6 染め

先染めと後染め先染めは糸の状態で染めること。後染めは生地にしてから染めることです。先染めは紬や木綿、ウールなどしっかりとした厚めの着物が多く、街着として着られているものが分類されます。後染めはフォーマル着として分類される薄くしなやかな生地の...
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【一枚の着物ができあがるまで】#5 生地(染めと織り)

生地にする糸が出来上がったら次は生地にする段階に入ります。生地にするには糸を織ります。白い糸を織って白布にし染めるものと、先に糸を染めてから織る2つの方法があります。前者は「染め」、後者は「織り」と呼ばれます。また、染めは後染め、織りは先染...
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【一枚の着物ができあがるまで】#4 ~全てはここから:その他の糸~

絹以外で着物によく使われるもの着物の多くは絹で作られていますが、他に木綿、麻、ウール、化繊などがあります。今では化繊で作られたプレタポルテも大変人気で、若いデザイナーが活躍されています。絹は高価である上に扱いが大変であることに加え、若いデザ...
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【一枚の着物ができあがるまで】#3 〜全てはここから:紬糸編〜

全ての繭から生糸は取れる?着物の材料となる生糸。生糸は蚕が吐き出した繭から取れる、とお話ししました。では全ての繭から生糸が取れるのか?というと、そうではありません。生き物が吐き出した繭ですから、いろいろな理由により生糸を取ることができない場...
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【一枚の着物ができあがるまで】#2 ~全てはここから:生糸編~

製糸の工程蚕が吐き出し作った繭から糸を取り出し、何本かを合わせ1本の生糸を作る。それらを使って絹織物が出来上がります。繭からどうやって糸を取り出すのか。工程を大まかに分けご紹介します。乾かす繭に高温の熱風を当て乾燥させる。このとき割れてしま...
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【一枚の着物ができあがるまで】#1 ~全てはここから:お蚕編~

着物が仕上がるまでの流れ着物一枚が仕上がるまでの工程は非常に多く、ここでは全て列挙しきれません。簡単な流れとして言うと、①糸をつくる②生地をつくる③反物をつくる④着物に仕立てるという4つの大きな流れに分けられます。着物は何から出来ている?そ...