縮みまくった着物は”洗い張り”で元に戻るのか?!

洗ったら大きく縮んでしまった着物

こちらの着物。

毘沙門亀甲に花古典柄

ネットで一目惚れして購入。
開封したときに少し嫌な予感がした。

解くにつれ、その予感は確定的となり。。

洗った時点で大きくうなだれた。

とんでもなく縮みまくった↓

27cmという時点で縮んでるの解るよね?
昔の反物でもこんなに幅の狭いものはない。
あっても30cm。

私がこれまで解いてきた中で、幅30cmを切っている身頃や袖は見たことがない。

 

最近は記録していないけれど、以前は解いたあと必ずパーツサイズを測っていた。

34cm → 27cm

20%も縮んだ。すごい収縮率。

 

そう、嫌な予感というものは、洗ったら確実に「縮む」という予測。

着物は正絹がほとんどなんだけど、化繊が含まれているものも今では見かけるようになってきた。

 

着物生地の見分け方

絹と化繊の違いって?
どう見分けるの?

 

ファーストタッチ

最初に生地に触れたとき、なんとなくひんやり感がある。
温もり感、温かみが感じられないものはだいたい化繊。
着物では特にポリエステルが多いですよね。

ただポリエステルは縮みません。縮むのはレーヨン。
あと化繊でなくても縮緬やお召など撚りの強い糸を使っているものも縮みやすいです。

 

見た目

生地をいろんな角度から見ると、光るような糸が織り込まれていることがある。
化繊独特の光沢ある糸。
ただ今では精度が向上しているので見分けが付きにくいことがほとんど。
やはり触って判断した方がいいかもね。

 

指へのまとわりつき方

これは言葉での説明は難しいのだけれど、よく使われている方法のようです。
写真では片手ですが、両手で生地を左右に引っ張るように持ちます。
(両手は近いところで持つ)

このとき親指に生地がまとわりついてくれば絹、そうでなければ化繊

と判断されます。

 

私はファーストタッチで判断することが多いです。

今回の縮みまくった生地は、絹とは明らかに光沢が違ったので見た目で判断できました。

ちなみに縮むとものすごく分厚くなり、水分をめちゃくちゃ含んだ状態で重くなります。

 

縮んでしまった着物生地を洗い張りで伸ばせるかチャレンジ!

大きく縮んでしまった着物生地をアイロンで戻すのは至難の業。
そんなときはやはり洗い張りで伸ばす!しかない。

 

で、やってみました↓


洗い張りの洗い方、伸子の打ち方も紹介しているよ!

 

結論から言うと、復活しました!!!

 

細かい間隔で伸子を打ったのが良かったんでしょうね。

良かった良かった!