百合
着物柄ではあまり見かけない百合の花。
百合は、とても大振りなお花なので魅力満載ですが、大輪だからこそ着る場所が限定されるようなモチーフだったのかも知れません。
普段着としての着物はやはり小紋が好まれます。
百合のような大きなお花が描かれた着物は七五三祝いなどの子ども着物、若い娘の振袖などと限られやすかったのかも、と推測。
百合について
西洋的な姿の百合は原産地はよくわかりませんが、ギリシャ神話にも登場するくらいなので、古から世界中で咲き誇っていたかもしれません。
日本では古事記(712年)に登場していることもあり、古くから日本でも自生していたことが想像できます。
北半球だけで約100種類の百合が分布。そのうちの約1割の15種が日本にあります。
そのなかでも、山百合、笹百合、鉄砲百合、乙女百合、姫小百合らは日本固有種。
着物には白い百合の他、ピンク~黄系の百合が描かれることが多い。
百合の持つ意味
威厳、高貴
※白い百合はルイ王家の紋章(フルール・ド・リス)でもある
威厳、高貴
※白い百合はルイ王家の紋章(フルール・ド・リス)でもある