着物に描かれる椿は花心がとても特徴的。
この花心を見るだけですぐに「椿」だと判るのですが、
牡丹の花びらのように描かれることも多く、ときに判別に悩むこともあります。
椿
牡丹風な椿
花芯は椿のよう。花弁は牡丹のよう。
葉は割れがないので牡丹ではない。
よってこれらは「椿」と判断しました。
一見良く判らない花。現時点では椿とします。
(一度薔薇だと判断しましたが、椿の方がしっくりきた)
この青地に描かれたお花は、椿だと判断しましたが、牡丹かも知れません。
もしかしたら、全く別のお花かも。。。
写実性が薄れれば薄れるほど、どのお花か判別付けづらい。
でもあえて特定する必要もなく、目の前に見える”そのもの”を楽しむ心が大事かもしれませんね。
ベーシックな椿
図案化された椿
日本画風な椿
椿の持つ意味
椿の持つ意味
神聖、明るい未来、永遠の美
神聖、明るい未来、永遠の美
椿は冬(12~4月)に開花する日本原産のお花です。
写実的に描かれた椿柄の場合は、
1~3月と着用する時期が限定されますが、抽象的な総柄は通年着られます。
夏に着る浴衣にも椿が描かれていることもあります。
この場合イラストのような椿柄が多い。
冬のお花とされている椿柄を、夏でも楽しめるための工夫でもありますね。