【図鑑】着物の柄:菊 ※随時更新

日本では国花である菊。桜と共に国花に指定されてています。

春は桜
秋は菊

桜は外国人にも人気で、日本人が最も身近に楽しむお花ではないかと思います。

菊は皇室の紋章やパスポートにも描かれているためか、より高貴なイメージがありますね。

 

厚物(あつもの)

着物で一番描かれている菊は厚物(あつもの)

たくさんの花弁が花心に向かって集まり、こんもりと厚みを増したボリュームあるお花が特徴です。

1本に1つの花を付けます。

 

中心を包むように花弁が描かれているもの

 

中心から花弁が広がって描かれているもの

 

 

デルフィマム

デルフィニウムのような菊。花自体は小振り。

1本にたくさんの花を付けるため、着物では群生させて描かれることが多い菊。

 

簡略化された菊(シンボリックな菊)

かなり簡略され図案化された菊の花もよく着物には描かれます。

この場合、だいたいどれも同じような描かれ方をしています。

 

皇室の紋章のような菊

図案化された菊の中で一番多く描かれるスタイル。

 

その他

 

菊の持つ意味

菊の持つ意味
高貴、高尚、延命長寿、邪気払い

 

菊も吉祥文様の一つ。秋の花。中国由来のお花です。

菊自体にそのような意味があったのかは不明ですが、
中国では9が最大の数字で最も縁起が良いとされているため、
旧暦9月9日を重陽(ちょうよう)の節句とし、菊を使い不老長寿を祝ったとか。

日本では、天武天皇が初めて宮中で重陽の節句を催したという記録が残っています。

 

菊はいろんな形で描かれるので、それだけでとても華やかになります。

バリエーション豊かなお花ですね。