2024年2月下旬。
5年ぶりの海外旅行。初の完全なる一人旅。
「ちょっと東京まで」的な軽いのりで渡米。だから特に気負いも何もなく行ってきました。
その気軽さとは真逆の厳重態勢に少しビビり始めた入国審査。
でも悪いことはしていないので堂々と立ち向かいました(笑)
女子一人旅には厳しい?入国審査
最初の目的地がサクラメントの少し北だったので、サンフランシスコで入国。
旅の目的は?と聞かれたら「ロックバンドのエクストリームを観に来た!」と意気揚々と答える気満々で列に並んでいたけれど。。。
想像とは全く異なる対応に顔が引きつり始めました。
こちらに友達はいるのか?
どこに泊まるんだ?
所持金はいくらだ?
食べ物は持ち込んでいるか?
職業は?
帰りの飛行機のチケットを見せろ
とまるで尋問ですか?というような質問攻め。
なんとかクリアしたけど、、かなりビビってしまった。
あの意気揚々としてた数分前の自分が恥ずかしくなった瞬間でした。
「エクストリームを観に来た!」と言う準備が万全だったのに少しも発揮できなかったわ。残念。
後になって知ったのだけど、日本人(に限らないと思うけど)女性が一人でアメリカ入国するには今かなり厳しくなっているそうで。
出稼ぎや売春目的で入国する人が増えているらしく、そのため昔より遙かに厳しい審査となっているそう。
何もやましいことを考えていない人にとってみたら迷惑な話でしかない。ホントそういうのやめて欲しいわ。
次回からは聞かれなくてもロックバンドのライブを観に来た!と言ってやる。
そしたらもう少し審査が楽ちんになるかも。
まーとにかく無事に入国できて一安心。
次は電車でサクラメントまで移動。ここでまた四苦八苦するのでした。
CLIPPER CARDを購入し乗り換え駅まで移動
サンフランシスコの空港からサクラメントまでどのように移動しようかと調べていたら、電車で行けることを知りました。
飛行機ばかりではなく、地上での移動で景色を楽しみたいな、と思い、電車移動することに。
なんとかなるだろう、と事前確認は路線チェックくらいで向かう。(無謀な、、)
そして案の定、切符の買い方に苦戦。
券売機の前で長時間のフライトで疲れ切った頭をフル回転させる。
サクラメントまではRichmond(リッチモンド)までBARTで向かい、その後アムトラックに乗り換えます。
なので、まずはリッチモンドまでの切符を買わなくてはいけません。(BARTとアムトラックは別会社)
運賃表は券売機右上の「CLIPPER CARD FARES」
そこから目的地までの運賃を探し出します。大人の目には小さめな文字でした。。
日本のような紙切符ではなく、Suicaなどのようなハードプラカードに運賃をチャージして乗ります。
サンフランシスコでは「CLIPPER」。LAでは「TAPカード」。
日本でも地域によって交通系ICカードの名前が異なるのと同じですね。
ただ日本では他地域のカードであっても使えますが、アメリカでは、、、どうでしょう?
多分独自のカードでないと乗車できないんでしょうね。
LAで電車に乗る機会がなかったのでチャレンジできず不確かですが。。。
初めて電車に乗るときは、このカードを所持するために$3を支払らなくてはいけません。2回目以降は運賃だけでOKです。
必要な乗車運賃にこの$3をプラスした合計金額を入力したら、クレジットカードでお支払い。
ここまでを理解するのに随分時間かかりました。
が、よくもまぁちゃんと自力でやり遂げたと自画自賛でした(笑)。
この後、トルコから同じく一人でやってきた女性に切符の買い方を聞かれました。
が、本当に私の買い方が合っているのかどうか分からないし、私は片道しか必要ないので、彼女が求めていた3日券の買い方はさっぱり分からず。
近くにいた買い慣れていそうなご夫婦に尋ね無事に彼女も購入。
3日券みたいなものは一切なく、乗る度に支払うシステム。
「全く合理的じゃないね~」と彼女が(笑いながら)怒ってましたけど、確かにね。わからなくもないわ。
ちなみに電光掲示板。
日本では出発時間が表示されますけど、ここでは出発までのおよその所要時間が表示されていました。
ちょっとした違いですけど、ものすごく新鮮で「遠くまで来たもんだなぁ」としみじみ。
日本の数分遅れでも陳謝しまくるあのスタイルはちょっと大げさだし不要だと思うので、このくらいの大雑把さを見習っても良いかも、なんていう思いもよぎってしまいました。
電車が到着!
先ほどの彼女と同じ路線だったのでおしゃべりしながら過ごし、先に降りる彼女を見送る。
そこから先は完全一人旅の再開です。
リッチモンドでアムトラックに乗り換え
サンフランシスコ空港から電車一本で乗り換えのリッチモンドに到着。
次なる試練はアムトラックの切符を買うこと。
BARTの改札を出てアムトラックのプラットホームに上がるも券売機が見当たらず。
もう一度下がってBARTのお姉さんに「アムトラックの切符ってどこで買えるの?」と聞くと「私はBARTの人間なんだけど(怒)。。。切符はあそこの機械で買えるよ」と。
こわーーー!!!
そんなに怒んなくてもいいのに、と思いつつも「あーー、これがアメリカだったわ」と思い出す。
「ごめんなさい。でも教えてくれてありがとう」と言って即座に立ち去りました。
なんかひっそりとし過ぎて見落としてた↓。
BARTの改札を出て右へ向かうとアムトラックのホームへ上がる階段があります。その手前の壁際に一台券売機がありました。
良く見れば分かるものも、思い込みで見逃してました。券売機は大きいものだと思い込んでましたんで。。
名前を入力後、目的地と列車、自由席/指定席を選びクレジットカードで支払い。
アムトラックの切符↓
UNRESERVED COACH SEATは自由席。指定席は「RESERVED COACH SEAT」です。
この切符を持ってホームに上がり、電車が来るまで待ちます。
この間、女性蔑視のBで始まるワードやF4ワードを連呼する男性がうろちょろしており。
目を合わせたらやばいやつだ、と遠くのベンチまで逃げて電車を待つ。
友人のアメリカ人に、バスや電車の駅は治安が良くないから、と言われていたのを思い出し、アメリカに入国してわずか3時間で泣きそうな気持ちでいっぱいに。
昼間はまだ利用客が多いので大丈夫だと思いますが、利用する時間帯を考えないと女性一人では危険だな、と感じました。
こういうときに限って列車が遅れてやって来る。
しかもその男性と同じ列車。マジかよ。逃げて違う車両に乗ったのに、気づいたら同じ車両にいるし!
しかも!しかも!
車掌さんや他の乗客と普通に会話できてるじゃん!え?何だったん?さっきのあれは。。
アメリカは深い。。。
なんて意味不明の悟りを得ながら、流れる大自然を眺めてしばしのリラックスタイム。
列車が出発すると車掌さんがやってきて切符のチェック。
チェックがされたらこんな↓印を頭上部分に付けられます。
特急並みに早く走るものかと思いきや、思いのほかスピードは速くなく景色をじっくり楽しめました。
やっぱり電車移動にして良かった!
飛行機は移動が楽ちんだけど、こうして景色を間近で楽しめるのは電車ならではの醍醐味ですからね。
そして一時間超でサクラメントに到着。
何かこういう光景を「世界の車窓から」で何度も見たような気がする。
ちょっと感動。
長旅の後、駅からまたさらに移動はしんどいのであらかじめサクラメント駅近くのホテルを予約。
翌日の目的地へはシャトルバスも出ており、そのバス停がそのホテルから近かったこともあったしね。
15時間を超える移動は、ほぼ座っているだけでもしんどくて。
その後お出かけする元気は到底ありませんでした。
おまけ ~ホテル~
私は水回りに特に厳しいので、それなりのグレードのホテルじゃないと泊まることができません。そうでないとストレスで疲れてしまうから。
少しプラスαするだけでそのストレスを排除できるならそうします。
私はヒルトンオナーズの会員なので、ヒルトン系を予約。一人では持て余してしまうような広いお部屋と大きなベッドにご満悦。
チェックインもスマホに取り込んだアプリ内でデジタルキーを使えば、フロントに立ち寄らずお部屋に直行できます。
が、私はフロントでお水が欲しいので必ず立ち寄りました。
ヒルトンオナーズだとチェックイン時にお水を2本くれます。
フロントも専用デスクがあるので、そちらに並べばスムーズにチェックインできます。
最後のホテルでは勝手にアップグレードされており、しっかりチャージされていたんだけれど、たった$20だったのでまぁ良しとしました。
というか、チェックアウトの時に知ったので、イヤだ!と思ったとしても時すでに遅し。
アップグレードされていたお部屋↓
そして4本あったペットボトルの水を一晩で飲み干しました。
ホテルのお部屋は乾燥がすごいので、あっという間に喉が渇いてしまいます。
お部屋の中なら海外であってもマスクしてても支障ないので、マスク着用で過ごしていましたよ。特に寝るとき。