4齢
Day13(4齢1日目)
もぞもぞと動き出したら脱皮の合図。
蠕動運動で皮と体を剥がすようなイメージ。
この動きが30分ほど続いた後、ようやく皮を脱ぎ始めました。
皮だけでなく、気管の皮や頭も脱ぎ捨てる。これに失敗して死んでしまう蚕もいるそう。
命がけですね。出産みたい。
そろそろ先発組ごはんあげてもいいかな?と悩む。まだ4頭は眠ってるんだよね。
この判断がいまいちつかないまま。でも、結局葉っぱあげちゃった。過保護です。。
9:40 後発組2頭脱皮確認。
12:40 後発組半分脱皮完了。先発組は1頭残すのみ。
体長25~30mmくらい。
給桑:朝3枚、夜5枚
Day14(4齢2日目)
思わず心配になり軽く息を吹きかけたら動いたので生きてはいます(安心)
18:00 最後の1頭の脱皮を確認。
体長30mmくらい
給桑:朝5枚、夜6枚
Day15(4齢3日目)
この日はワークショップ開催の日。
少し写真を撮ったのでご紹介!
参加者の皆さんがお蚕を連れてきたので、それぞれ大きさを比較することが出来ました。
うちの子たちよりも一回り大きな子から、まだ2齢に入ったくらいのサイズの子までいろいろ。
成長サイズの違いの主な理由
・温度
・湿度
・飼育箱の大きさ
・餌やりの頻度、量
いろいろな条件が重なり、成長サイズに大きな差が生まれるようです。
相手は繊細な生き物なので、どれだけケアするかで体長に変化が生まれるのかもしれませんね。
周りの色にも影響されてるかもしれないけれど、桑の葉のみを食べているお蚕と人工飼料のみを食べているお蚕とでは体の色が違うように見えます。
桑の葉のみは青みがかってて、人工飼料の方は茶色が強い気がする。
これからやってくる上蔟(じょうぞく)の説明もして頂きました。
家庭でやる場合、いろいろなやり方があるので、自分の都合に合った方法をチョイスします。
私はトイレットペーパーの芯を蔟(まぶし)にしようかと考えています。
ただこの場合お蚕さんを手で芯の中に入れないといけないという最難関が待ち受けています。
虫が触れない人にとってみたら、ダンボールで蔟を作ったほうが良いかも知れません。。
ワークショップの後、一緒に参加しているお友達とカフェへ。
ワッフル頼んだらシンクロしました。蔟と(笑)
食べないより食べ過ぎくらいで良いらしい。
→4齢に入ると絹糸腺(きんしせん)が急激に発達するので、とにかくたくさん食べさせる(WS先生のお話)
さすがに4齢に入ると、虫が得意ではない人が冷静にお蚕さんたちをまじまじと見るのには抵抗感がわいてくる。
この日から育て始める参加者さんも居ました。
育て始めがいきなりこの姿だったら私は無理だろうな、と。毛蚕から育てているので「愛着」というフィルターがかかり、間近でも見られるのだと思います。体長32~35mmくらい
給桑:朝7枚、10時のおやつ10枚、夜11枚、寝る前7枚
Day16(4齢4日目)
体長:35~40mmくらい。
給桑:朝8枚、3時のおやつ6枚、夜7枚、寝る前7枚
Day17(4齢5日目)
18:40 4頭はまだ葉を食べ、2~3頭はまだもぞもぞと動く。それ以外は眠入りの様子 → 21:30 4頭はご飯食べる。5頭はもぞもぞ。12頭が寝てるっぽい。
これから本格的に4眠へと突入すると思われます。
体長:40~45mmくらい
給桑:朝7枚、昼8枚、夜2枚+2枚
Day18(4齢6日目)
7:40 2頭目脱皮。まだ食べているのが2頭いる。動きがスローだけどまだ起きている子が1頭。
眠に入ると少しゆっくりできるので、時間的精神的にも余裕が出る(笑)
8:40 一番体が小さい子はまだ眠に入らずご飯を探している模様。少しだけ給桑。
12:00 3頭目脱皮。
17:00 全部で5頭脱皮しているのを確認。
5齢
Day19(5齢1日目)
12:00には残すところあと2頭に。ここでやっと他の子らに給桑。
夜になっても1頭が眠ったまま。ちょっと心配。。
体長:45~50mmくらい
昼:5枚、昼:8枚、夕方:7枚、夜:6枚
Day20(5齢2日目)
息を吹きかけて生きているかどうかを確認してしまう。心配が込み上げてくる。
まだ眠中の子と他の子たちとは飼育箱を別にしました。
17:40 ようやく最後の子が脱皮したのを確認!めちゃ安堵。他の子たちの1/2くらいのサイズ。
18:30~ 翌日は不在となるため蚕仲間に預けました。その間の記録はお休みです。
朝:7枚+7枚 昼:6枚、夕方:8枚 (この後お預け)
Day21~22(5齢3~4日目)
Day23(5齢5日目)
もっと体重ありそうなイメージなんだけど案外軽い。
食べるスピードが猛烈にアップ!!!
蚕たちのASMR付き!(笑)↑
深海魚みたいに背中が点滅してるように見える
桑の葉の裏側に付いている白いふわふわはクワキケジラミと呼ばれるもの。
お蚕さんが食べても問題ないと言う方もいれば、ダメという方も。
私はなんとなくイヤだったのできれいに取りました。
ちなみに給桑の葉はこんなサイズです↓
定規はお蚕のサイズを測るために無印良品で購入してきました。
この日の朝に突然でかくなってた、と預かってくれていた友人がびっくりしていました。
体長:60~65mmくらい
体重:約3g/頭
給桑:58枚
Day24(5齢6日目)
雨が降る前に桑の葉を取りに行ってきました。
5齢に入ると格段と食欲が増し、給桑しても追いつかないくらい食べる勢いがすごい。
この大変さは、5齢に入ったたった数日だけの話なんだけどね。相手は命なのでものすごく神経使っているんだろうな、というくらい疲れてます。
体長:70mmくらい
体重:約3.5~3.8g/頭
給桑:77枚
Day25(5齢7日目)
体はむちむちしていて、はち切れそうなほどの弾力(笑)
寝ているのかと思うも、葉をあげると一瞬で狂喜乱舞する。
給桑や掃除が頻繁すぎて大変。記録写真を撮り忘れてしまう。
体長:7.0〜8.0cm
体重:3.5〜4.0g/頭
給桑:112枚
Day26(5齢8日目)
このあと事件発生!!!
液体にお尻がかかっているので、おしっこかお腹を下したか?
焦って液体からみんなをどけた。
時間が経ってたっぽいので、どの子か厳密に限定することができず。
先生の指示を仰ぎ、掃除をしてしばらく様子見をしました。
かなりこまめにチェックしていたので、2回目はすぐにどの子か特定でき即隔離。
箸でもちあげたら、口周りが液体でまみれてました。
おしっこ等の下からのものではなく、吐瀉物だと判明。
上の○部分が黄色かったり緑だったりしました。
ボディーが白なので、吐いたものの色が染み込んでしまってるようにも見えます。
こんな大量に体から液体が出てくるだなんて、、、
ただ事じゃないよね。
ここまで頑張って育ててきたから情も湧いてきてね。
なんとか死なせずに繭を作らせてあげたい!と強い想いが込み上がってきました。
たぶん葉になにか付着していたんじゃないか?という先生のご判断。
私もそう感じましたが、見た目は判らない。
爆食に入ってから葉は洗わずに給桑していたのよね。
それが良くなかったのかな。。泣
しかし肝心なご本人。
このあとまた爆食してました(笑)
下に敷いている紙ごと処分します。こまめに掃除するときはお箸で糞を取り除く。
敷いてある紙をこまめに取り替えたり、葉は重なりすぎない程度にあげたり、と工夫が必要です。
糞が緑色の大きめのフンをし出すと、ぼちぼち糸を吐き始めるなーの合図です。
5齢の糞は相当大きいんだけど、大人の視力にはまだまだ小さい(笑)
スマホでズームアップして撮影したらようやく色の違いが分かるほどの差異でした。
何が起こったの?!と焦りまくる。
とにかくすぐ隔離して体液が付いている葉を処分。
掃除をしながら他の子達をチェックする。
糞もそこから出てくるようです。
この部分は多少の弾力があるも硬かったです。
こうなってしまったお蚕は、もう繭を作れず衰弱していき“その時”を待つのみだそう。
でも頭を8の字に揺らし糸を吐く合図を続けているし、実際に糸を吐いていたので、お手製蔟に入れました。
上蔟(蚕を蔟に入れる)には少し早いですが、病気の子が多発したことと葉をもう食べないことから1日早めに上蔟をしました。
体が一回り小さくなり黄色っぽく透き通って来た時(熟蚕)が上蔟のタイミング。
まだ白い部分が多いし、体の大きさはまだそう変わっていないのでフライング。
でも臨機応変に。
先生にも「糸を吐き出すことで体の中が変わるのでトラブルが起きやすい」と言われていたばかりでした。
一日に何頭も調子悪くなりすぎです。。
21頭いるので19%がご不調さんでした。これ高確率では?泣
これで2頭目。。
でもこれもこの子の運命ですね。。
どんなことがあっても最後まで見届けるだけです。
上蔟してからの糞がとにかく柔らかく箸でつまめないほど。おしっこはまだ。
一つの筒に2頭入ってしまったけれど、玉繭を見たいのであえてそのままに。
17:30&21:00 脱肛確認
体長:7.0~8.0cm
体重:3.5~4.0g/頭
給桑:32枚(朝で終了)
Day27(5齢9日目)
やっぱり感染させちゃったのかな。
昨日仕事に出かける前に上蔟した方が良い気がしたんだけど、まだ早いと思ってやめてしまったのよね。
後悔先に立たず
だけど、やっぱり悔やまれる。
かたや順調な子もいる。
熟蚕し足場を作り始める子やまだ体が白く動く子など、一見健康的な子ばかり。
何とか無事に最後まで成し遂げたい。。。
気落ちが激しすぎる。こんなにも手をかけてずっとお世話してきたのに「なんで?」という苛立ちのようなよくわからない感情が入り乱れてます。
こんなに病気の子が現れたということは、私の飼育方法が間違ってたんですね。
命を扱うのは大変。私、向いてないかも、と自己否定が溢れまくるほどショック。病気の子を隔離するために芯で作った蔟を動かしたりしているので、足場の毛羽が崩れたりすることも。きちんと繭が出来るのかな?18:00 さらに1頭追加。トータル8頭に。うち1頭は死んでしまった。
20:20 また1頭追加で9頭に。
22:00 さらに2頭。これで11頭。50%超えた。異常すぎる。
22:40 また1頭。。12頭。朝を迎えるのが憂鬱なくらい。
脱肛の原因
脱肛の原因の一つに葉に付着した農薬がある。
上蔟少し前、桑の葉を取りに行ったときにこの農薬に対する不安がよぎった。
それなのに強行したからこその根強い後悔がやまず、精神的にものすごく辛い。
農薬以外に、不衛生な飼育箱、湿気・温度・換気、乾いた葉の食べ過ぎ、水分の摂りすぎもあるそう。
まだ熟蚕を終えていない子もいるので、少し期待してしまう。でもほどほどに。
飼育する人のメンタルが乱れていたらまともな世話はできなくなるからね。
でも正直この時点でもう限界にまで到達している。(これは元々の性格が関係する)