より個性を追求したいのなら自分で額装する【額装例】

どんな想いで、どんな作品を作っているかにもよりますが、作品により個性を見出したいときは自分で額装をすることも1つの案です。

額装は、作品が額縁の表面保護と直接触れることを避けるための手段です。

マットがその役割を果たすんだけど、そこを作品に合わせて意匠的にしたらどうだ?というお話しをします。

 

オーソドックスな額装

よく見かける額装は、上のように四角く切り抜かれた白いマット。
紙だったり、布だったりいろいろある。もちろん色もいろいろ。

作品をより際立たせたい場合は、こちらのオーソドックな額装をオススメします。

 

作品のテイストや自分のイメージするものに合わせ色を変えれば、それだけで雰囲気がガラリと変わります。

ここからnaomariaが実際にやった額装を例としてご紹介。
※マットの開口形状毎に分けています。

 

四角形

茶色のマットの上に、黄色のマットを乗せたもの。
黄色のマットは4つのパーツに分かれており、隙間をつくることで差し色となる茶色が見える。
色は作品にある色からチョイス。

 

起毛の高級紙を使った額装。
シンプルに四角くくりぬいただけなのに、使用した素材のおかげで上品に見える。
素材のチョイスはとても大事。

 

真ん中の作品周辺に2層のマットを仕立てた。
上層のマットはスクエアにカットし、ほんの少しの隙間を保ちながら下のマットに貼り付け。

 

図形

菱形

モロッカン柄

丸と長方形の組み合わせ

ティアドロップ型

多角形

この場合、マットも含めた絵画的な印象が強くなります。

 

 

マットなし

厚さのある作品でも立体額のように内側の奥行に余裕があれば、マットなしで額装できます。
この場合、表面保護を押える木の板が必要になります。(ガラス押え、アクリル押えと呼ぶ)
押さえを装飾すれば、マットがなくてもきれいに作品を収められ、スッキリとした印象となります。

隅の隅まで作品を見せたい方にはオススメの方法です。

 

紙で装飾

内側側面に見える花柄部分がアクリル押え

細長い木の板に紙をくるみ装飾する。
押さえは額縁の中で動かないよう内寸に合わせて作られているので、全面に貼り付けると収まらなくなります(紙の厚さにもよる)
額縁に接する面以外の3面のみ貼り付ける。

 

ペイントする

背面と同じ色で着色

 

そのまま使う

額縁の縁まで作品がある場合は、あえて何もしないこともあります。
見えなければ良いんです。

 

 

で、結局、自分で額装した方が良いの?

自分で出来ればやれば良いし、出来なければお願いすれば良いし。
自分でやりたければやれば良いし、やりたくないならお願いすれば良い。

と、答えになっていないような回答ですけど、そのままです。

 

ただどんな額装にするかは自分が決めなくてはいけません

 

オーソドックスなものにするか、装飾性の高いものにするか。

作品の世界観を作品だけで表現するのか、額装込みで表現するか、の違いです。

 

そこから色やマット開口形状、使用する素材、額縁の決定などの詳細を決めていきます。

 

自分で装飾性の高い額装をしたい方はフランス額装がオススメです。

私も習っていましたよ。
ただし、そこで習うような複雑なものは必要ないので、基本だけ学びました。

 

額装からアートへ

額装自体をアートにしたら?という試みがこちら。

額装アート

マット作りの基本をいくつか組み合わせたもの。
幾何学的な模様にも見える。組み合わせ方で、見え方は無限大。

素材と形の組み合わせ方で、アーティスティックな作品が仕上がると思います。
基本さえ知ってしまえば簡単なので、是非チャレンジしてみて欲しい。

 

額装の基本を収めたテキストをPDFで販売しています。
動画QR付きなので分かりやすいですよ。
テキストと動画で学べるタイプなので、自分のペースでできます。
保存版として是非お手元にご用意下さい。

▶ 『【テキスト】額装マットを自作してみる!(完全保存版)

 

 

額装アートの基本はこちら。

▶ 『【テキストのみ・図解付き】額装アート基礎編 ~3スタイルを学ぶ~