一枚の着物から何がどれだけ作れるか? ③額装

着物のアップサイクルでは、ファブリックパネルやファブリックリースに次ぎ、生地を額縁に収める「額装」もよく見られる方法です。
特に古着着物をアーティスティックにアップサイクルをしたい場合に好まれています。

着物の生地は薄くとてもしなやかなので額装するには少しコツが必要です。
カルトナージュやフランス額装をやったことがある方なら、問題なくすぐに作れるようになるでしょう。
とはいっても、とても簡単な方法でできるので、どなたにも是非チャレンジして頂きたいと思います。

 

定番の額装

「定番の額装」とは、市販の額縁とマットを使い、生地を入れるだけの一番オーソドックスな方法です。

額縁とマットがセットになり販売されている物も多いので、そこからお好みの額縁を選ぶのが一番簡単で楽ちんです。

この場合の額装手順は、

①マットの開口部よりも縦横それぞれ1cm程大きくなるよう生地をカット
②マット裏面の開口上部にテープで生地を留める
③マットを額縁にセットする
以上です。
生地サイズは、額縁の内寸よりも縦横それぞれ1mm程小さくします。
額縁の裏板と同サイズにカットすれば、必ず収まるはずです。
ただ、冒頭でもお話ししたとおり、着物生地はとてもしなやかで扱いにくいです。
生地裏面に接着芯などを貼り、ハリを持たせることが大事になってきます。
片面が糊付けされているものを選ぶと簡単です。
オススメは
①ホットメルト紙
②裏打ち紙
不織布やコットンなどの布製の接着芯は厚手であれば扱いやすいかな?という印象です。
この方法は、シンプルな仕上がりですが、洗練されたアートのような印象に仕上がるので、都会的でおしゃれなインテリアに自然に馴染ませたい方にはオススメです。

額装マットも手作りする

「定番の額装」では、市販のマットを使用しました。
このマットも自分で作ることができます。
市販のマットのように厚紙をカットし布を貼り付けるだけ。
後は、定番の額装と同じように生地をセットしたら額縁に入れます。
もちろん生地は紙製の接着芯を貼ります。
自分でマットを作る場合、必ず「糊付け」という作業が生まれます。
しっかり糊を塗れること、そして、接着できることが大事になるので、布製の接着芯ではそれがうまくいきません。
そして、マットの開口サイズと生地を変えれば、写真のようなアクセントの効いたマットを作ることができます。
ここでは2枚のマットで仕上げていますが、1枚だけでも良いですし、額縁に納まるのなら何枚重ねても良いでしょう。
一番上のマットと最背面の生地の柄合わせをすると、ちょっと不思議な一枚絵が仕上がりますよ。
自分でマットを作る場合、いくつかポイントがあります。
こちらの『着物で額装アート 基礎編 ~3スタイルを学ぶ~』では、それらポイントを踏まえた「複数マットの作り方」を学べます。
よろしければ、こちらもご参考になさってください。
インスタグラムでは今回の額装作品を動画で紹介しています。
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