「着物をアップサイクルする」というと、洋服やバッグ、小物などが思い浮かぶ方がほとんどだと思います。
ただ、「着物=布=ソーイング」という概念を一旦外してしまえば、以外と何にでも使えることに気づくでしょう。
一番身近な物で言えば、ファブリックパネルや額装。
ファブリックパネルは、木製パネルに生地を巻き付けるだけ。
額装は、お気に入りの部分を切り抜いて額縁に入れるだけ。
とてもシンプルで簡単です。
naomariaは着物を使いアート作品制作をしているため、このチャレンジでも例外なく制作しました。
「1枚の着物から何をどれだけ作れるか?」のチャレンジでは、掛軸、ファブリックパネル、額装、リース、裂織、とさまざまなスタイルの作品を作ってきました。
これら制作に当たり、必ずハギレがでてしまいます。それらを使いアート作品を制作しました。
これら制作に当たり、必ずハギレがでてしまいます。それらを使いアート作品を制作しました。
新たに何か購入することなく作品を作ることは、アップサイクルを提案し且つ衣料の大量廃棄による環境問題を提起する者としては、絶対に欠かせない制作姿勢だと思っています。
今あるものを最大限活用する
もちろん、新たに購入し手元にやってきたものもたくさんあります。
ただそれだけに頼らず、知恵を絞って創造することも大事だなと感じます。
ただそれだけに頼らず、知恵を絞って創造することも大事だなと感じます。
冷蔵庫の中にあるものだけで料理をする
まさにそんなイメージです。
これから今回制作した作品をご紹介しますが、以下の注意事項を必ずお守りくださいね。
アート作品の模倣、写真の無断転載・コピー等、法に抵触するあらゆる行為は固く禁じます。
ちなみに、著作権は、制作された時点で発生します。
今回の作品①
naomariaのアート作品の代名詞ともなっている「うろこ」。
ただ、このスタイルは最後の最後まで残った生地で作ることが可能なので、新たに誕生した「Piling Up」シリーズがから制作を開始。
ただ、このスタイルは最後の最後まで残った生地で作ることが可能なので、新たに誕生した「Piling Up」シリーズがから制作を開始。

裂布のように細長くカットした生地を層のように積み上げてコラージュしています。
この「Piling Up」とは、「積み上げられた」という意味を持ちます。
世界中から廃棄された膨大な衣料が、とある国では大地に山積みとなり放置されています。
世界中から廃棄された膨大な衣料が、とある国では大地に山積みとなり放置されています。
これは先進国が大量に生産し、販売し、それでも売れ残ったもの。
私たち消費者がリサイクルショップへ持ち込んだものの売れ残ったもの。
これらが集められ、発展途上国へ運ばれ処理される、という仕組みです。
私たち消費者がリサイクルショップへ持ち込んだものの売れ残ったもの。
これらが集められ、発展途上国へ運ばれ処理される、という仕組みです。
ただそういった国々では、それほどの量の衣料を処分するほどの施設はなく、焼却するほど燃料エネルギーも持てずにいます。そのため野ざらしとなっています。
衣料は石油で作られているものがほとんどのため、大地に放置されたままの衣料が土壌汚染の原因となり、また自然発火による大気汚染の原因にもなっています。
そんな事実を知り、光景を写真を通じて目の当たりにしたとき、言葉を失うほどの衝撃とともにショックを受けました。
私たちのほとんどはこの事実を知らないでしょう。
ただ、現実としてこの同じ地球上で起こっている事実です。
ただ、現実としてこの同じ地球上で起こっている事実です。
私も数年前までは知らなかったこの問題を喚起したく、このシリーズを生み出し制作を開始しました。
この作品は、まさに大地に積み上げられた衣料たちを表しています。

今回の作品②
最後まで残ったハギレでいよいよメインのアート作品を創ります。
メインなのに一番最後に着手ってちょっと滑稽ですね。
ひとつひとつ作品を構成するうろこのパーツを手で作り、コラージュしていきます。
かなり小さなパーツになるので一見着物だとわかりづらいです。
よく見ればわかる!というレベルのある、意味楽しい作品ではないかな?と我ながら思います。
本当は一つの作品で仕上げたかったのですが、完全に計算を間違えてしまい、2つの作品となりました。
こちらのうろこシリーズにも当然想いが込められ制作しています。
詳しいお話は↓でしていますので、ご覧ください。
アート作品の模倣、写真の無断転載・コピー等、法に抵触するあらゆる行為は固く禁じます。
インスタグラムでは今回のアート作品を動画で紹介しています。
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