SNSでファブリックのアップサイクルを探してみると、世界中で作られている作品を見かけることができます。それが「ファブリックリース」です。
どの国にとっても衣料の大量廃棄は問題視されており、特に洋服のアップサイクルは積極的になされています。
リースはもともと古代ギリシャの月桂樹やオリーブの枝で織られたものが起源とされています。
その後キリスト教の影響を受け、日本でもおなじみのクリスマスなどの飾りとなりました。
つまり海外発祥のもの。多くの海外の方が洋服の生地をリースへとアップサイクルさせるのも納得です。それを日本では着物でやってみよう!という魂胆です。
大量に布を消費するファブリックリース
ここでのファブリックリースは、生地を小さなスクエアにカットし土台に挿し込む、という至ってシンプルなものです。
リース土台のサイズと差し込む生地の密度にもよりますが、想像以上に生地を使います。
左上が直径20cm、右下が直径14cmのリース土台を使っています。
小さい方は、袖2枚+α
を使っています。
着物の状態で見ると、とても大きな布ですが、リースになるとこんなにもコンパクトに収まってしまいます。とりわけnaomariaは密集させたがるので、余計に生地が多く必要なんですよね。
たくさん生地を消費させたい場合は、このスタイルのリースを強くオススメします。
印象がガラリと変わるファブリックリース
リースの写真を見て「おや?」と思った方は、このシリーズを最初からご覧頂いているはずです。
これらリースで使った生地は↓
こんなにも色が強い生地なのに、リースになると途端に色が消える。
主張の強い「和」が、シャビーでカジュアルな、まるでアメカジ風に仕上がりました。
色が点として分散され、それがまた面となるためで、点描画のようなものです。
着物を使っているとしても、現代の洋風なお部屋にもぴったり合うリースですね。
もちろん和室にも合うんですよ。不思議なことに。。
生地の向きはどちら向き?
ファブリックリースはスクエアにカットした生地を土台に挿し込んで作ります。
こちらの動画を見ればお分かり頂けると思います。
生地を竹串の先端に巻いた状態で土台に挿します。
このとき生地を中表にするのか外表にするのか?
一般的に中表で作るよう説明されていることが多いです。
が、どのような違いが出るのか見たかったので両方チャレンジしました。
左が外表、右が中表。
外表の方が少し濃い感じがしますが、大差ありませんでした。
あとはもう好みの問題となります。
リースの裏面処理
ボディ部分で使った同じ生地を使い裏面処理をします。
同じ生地を使うことで、リース本体に使われた生地がどんなものか見て分かります。
ちなみにハンギングの紐も同じ生地で作っています。
多くの材料を必要としなくても、こんなにも立派なリースが作れるんですよね。
今あるものから是非作って頂きたいなと思います。
作り方はこちら↓をご参考に。
裏面処理は現在と異なりますが、ボディ部分の作り方は変わりません。
キャプションに必要な材料や道具類を記載しています。
インスタグラムでは今回のファブリックリースを動画で紹介しています。
是非フォローをして続きを楽しんで頂けると嬉しいです。
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