着物リメイク

~着られなくなった着物にもう一度日の目を~

日本中にはタンスに眠ったままの着物が数え切れないほど存在しています。自宅のタンスだけではなく、リサイクル店に膨大に積まれた光景を見かけることもあり、どれほどの着物が「不要」とされ役目を果たさずにいることか。そんな光景を目の当たりにすると言葉を失うばかりです。

もらって困るものNO.1

という不名誉な称号を持つ着物。私の元にもたくさんやってきます。「捨てるのは忍びない。使えるなら使って欲しい」という理由で届けられます。みなさん本心は同じ。

捨てたくない

だからといって、タンスに眠らせたままでは困る。今は良くても、いつかはどうにかしないといけない。着物が作品として生まれ変わるのならありがたい。

そんな想いと着物一枚が作られる背景が重なり、着られなくなった着物をしっかり活用していくことを決意。そして、アート作品の制作だけではなく活用方法の提案も始めました。

着物一枚が作られるのに必要な蚕の数は2000を超えます。染めだけで15名を超える職人が携わっている、となると蚕から糸を紡ぎ着物が完全な形になるまでどれほどの人が関わっているのでしょう。多くの人の経験と知識と知恵が詰まっているんです。それは日本の「衣」の歴史でもあります。日本が誇る伝統をしっかり守り抜く。これは職人さんたちや業人たちが行うこと。私が特別に何か出来るわけではない。それでも何かしないといられない気持ちで溢れている。

様々な工程を経て作られた昔の着物は本当に手間がかかっており、命が宿っており、想いが込められています。今では手に入れることが難しい質感やデザイン。姿形が変わっても、その美しさを伝えていく。

そんな想いを胸に、アート作品の他、さまざまな古着着物の活用方法「着物リメイクのアイデア」をご紹介。naomariaがご提案する着物リメイクは、針も糸も使わない「工作」要素の詰まったものばかりです。

>> 「着物パネル
>> 「額装

着物一枚フルリメイク

着物は表地だけで10~12m程の生地になります。もちろん部位毎にカットされているのでそれぞれ長さは異なりますが、繋げればタップリ使える生地として有効です。

ベージュ地訪問着(袷)
着物裁断図

こちらは昭和終わりか平成初め頃のお着物のため、平均の35cmを超えた37cm。昭和初期までの比較的古いお着物は、幅が狭いものも多い。35cm以下のものもよく見かけます。幅以内であれば、かなり自由度高くリメイクすることが可能。それ以上の大きなものを作りたい場合は継ぐなどして活用します。

何にリメイクするかは人それぞれ違いますが、よくあるのが洋服やバッグ。naomariaの着物リメイクは、針や糸を使わない「チクチクしない古布リメイク」がモットー。ソーイングなしでどこまでリメイクできるのか。日々試行錯誤しながら制作をしています。