60年代と私をつなぐ【太陽の塔】

念願の太陽の塔へ行ってきた!

高速道路から2,3度見たことがあるだけでそばに寄ったことはない。
この日はまるで遠足に出かける小学生のように朝からワクワクがとまんない。

新幹線の中では一人ニヤニヤ。
最寄り駅を降りたら自然と歩く歩幅が大きくなる。
暑い中息を切らしながら急ぐように入場する。
太陽の塔は逃げやしないのにね(笑)
しばらく真正面からの姿を見つめる。
ふと我に返りそばへ寄る。

 

「太陽の塔」の4つの太陽

太陽の塔と言えば4つの顔で有名ですよね。

トップにある黄金の顔太陽の顔は言わずもがな超有名だよね。
黄金は未来、太陽は現在の象徴。

後ろに回れば見えるこちらは黒い太陽
こちらは過去を象徴してるんだって。


個人的にこの黒い太陽がめちゃ好み。

こういう版画っぽいシンボリックなデザインが超好きなんだよね。
グランドキャニオンで見た先住民ホピの絵もこんな感じでさ。
胸をキュンキュンさせてたわ。
このアナログ的な要素がとても快感でたまんない。
4つめの顔は内部に存在。

地底の太陽

オリジナルは今も行方不明らしい。

解体されたのか溶かされたのか。
はたまた埋められた地下展示場と共に眠っているのか。

今となっては謎でしかないけど、それはそれで浪漫で良いんじゃない?
とは言っても世紀の大発見を拝んでみたい気もする。

 

地下展示のテーマ「過去:根源の世界」を象徴するような顔。

鼻も口もない独特な表情は、観る人それぞれに解釈の余地を与えている気がする。
だからどこにも触れない円形で目を表現してるんじゃないかな。

まさにニュートラル。

演出が変わるたびに、放つ意味も変わってくる。

万博当時の展示そのままじゃないけど、どことなく当時の空気感が漂ってくる。
60年代のそれを大いに残したままの1970年。
その時代へのタイムトリップの始まりがこのゾーン。
いよいよ胎内へ。。。

生命の樹

塔の胎内に入ると目を引くのが生命の樹

私はアンダー気味で取るのが好きなので、クリアに見たい方は画像検索してみて。 生命の樹は、公式ホームページやいろんなサイトで解説してるからそちらを参考にしてね。

内壁の「人」文字に見えるものは、吸音材と反射材ですって。
あれ?吸音材じゃなくて遮音材だったかな?忘れた 笑

生命の樹を中心に回るらせん階段を登るとたどり着くのが両腕の付け根部分。

内部公開復帰に向け耐震工事をしたとは言え制限があるようで。

腕付け根部分(脇部分)に小学生?中学生?が10人ほど集まった途端、ガイドさんが「建築基準のため人数制限されてます」と声をかけてた。

それ聞いたらゾッとしたね。

 

異次元の入口

太陽の塔の左腕には非常階段。
右腕には当時エスカレーターが設置されている。

この太陽の塔で一番観たかった部分が実はここ。

テレビで観たとき身震いするほど興奮した。
万博当時に繋がるようなタイムトラベルの入口みたいでさ。不思議な感覚を味わったんだよね。

 

ここは写真撮影禁止なんで、こちら↓を見てね。
https://www.walkerplus.com/article/144074/image813102.html

 

もうね、異次元への入口にしか見えてこないんだよ。
そこでずーーーーっと一人眺めてた。
怪しい人に思われようが何だろうが関係ないね。満足するまで立ち尽くしたよ。

自分だけのパワースポット

万博は1970年だけど、感覚としては60年代の空気感を漂わせまくってる太陽の塔。

60年代は昔から妙に憧憬する時代。
この太陽の塔は、私とその時代を繋げてくれたかのような錯覚すらある。

そのピンポイント箇所が腕。

自分にとって心地よい場所へのトリップ。
そこを見つけられた安堵感。
私にとってのパワースポット。

確実に60年代は私にとって大事なキーワードでコアなる部分の一つ。
今の時代に適応している人たちとの間に感じてた距離感はこれが理由だったんだね。

何という発見。気づき。
この日のビールは格別にうまかった!

 

自分へのお土産。ステッカー一枚。これで十分。

あの場で体感を思い出すためのスイッチ。

人それぞれで、それがたくさんだったり1個だったり。
ただそれだけの違いよ。

肌で感じた感覚の方が大事なんで、あまりモノは必要ないのです。私はね。