着物分解図と解体所要時間

以前解いた古着着物のデータが出てきたのでご紹介!

ひまわり柄?の白大島。爽やかな印象ですね~。

↑を解くと、こう↓なる。

着物を解くのにかかった時間。

表地:2時間
胴裏、八掛:30分

合計2時間半!

こちらを解いたのは2020年。だいぶ時間が短縮されている。
初期の頃なんてこの倍の時間はかかっていた。

 

この生地はちょっと(いや…かなり)解きにくかった。
生地の滑りがなく糸が引っかかる。
縫い糸も古いせいかすぐに切れてしまうので四苦八苦。
2時間で解けたなら良い方かな?

最近はお願いしているので自分では解いていない。
今やったらタイム落ちてたりして。
(競争ではないんだけどついついタイムを計りたくなる)

 

 

 

解いたらそれぞれのパーツを採寸

幅は反物の幅と同じ36cm。
あとはその半分の18cm。長さは色々。

これはお仕立てをしてもらう人の体型と身長によって変わるから。
オートクチュールみたいなもの。
洋服のS、M、Lなんていうざっくりしたサイズレンジじゃなく、しっかりとその人のサイズに合わせて作られている。それがお着物。

プレタポルテのお着物持ってるけど、ちょっとなんかダボ着いてるんだよね。
自分のサイズじゃないからスッキリしない。
これがmyサイズだったら、きちんとフィットする。
長方形の集まりなのに不思議よね。

 

図に描き起こすとこうなります↓↓↓

使われている部分だけで約12m

最近の反物は15mとかもう少し長めのようなので、これだけでも昔のお着物だと推測できる。

60代後半?の方が着付けのお教室をやられてたんだけど、着ない着物がたくさんあると譲っていただいたの。

たしかにこんなに大胆なシミが付いてたら…着られないよね。

そう…60代後半だとして…。
このお着物を仕立てたのは、遡っても30年くらいかな?と。
まだこのくらい昔は極端に反物は長くなかったと思う。

こうやって勝手に推測して楽しむ私。
一人で楽しむには良いよね♪

 

このあとは洗いが待っています。

そして洗うと。。。

またもや、生地パリパリでした。
上等なミルフィーユみたいな質感よ(笑)