唯一無二のアートスタイルを生み出したnaomariaってどんな人?④

メンタルのアップダウンを激しく体験してきた着物コラージュアーティストnaomariaが、本当に大事なものはなにか?に気づき、ありのままで制作することに至るまでのお話しです。

今回はラスト。第4弾です。

 

夢中で駆け抜けた2018年

実績作りに必死となり、制作の目的もそちらへシフトしまっていた。それでも、

やっぱりニューヨークで個展をやりたい

と言う思いが込みあがってきた。

 

すると6月にはニューヨーク個展が決定!
先にニューヨークで個展をした知人に話を聞きに行ったら、主催者を紹介してくれとんとん拍子に開催が決定した。

2017年末の大規模展示(2017.12 指定有形文化財商家駒屋
この展示の決定から開催まで約半年。
休みなく動き続けた結果、会期直前にメニエールのようなめまいで倒れた。

今更入院なんて出来ない、とすぐには病院行かず。なんとか無事に会期を迎えた。

 

そんなこともあり、2018年は無理しないと決めていたのに、念願のニューヨーク個展が目の前にぶら下げられて引き下がるわけにはいかない。

開催は9月下旬。
わーい!誕生日はニューヨークだ!って思ったんだけど、、、

準備期間3か月?!
しかも会期中にライブあるし。。。
その前後にニューヨークでグループ展に参加するし。

 

え?!できるの?
どうすんの?私。。

 

と、一度消極的になったんだけど、話が来た時に一緒にいた人たちから「え?!そこ?!」と驚かれ目が覚めた。

すぐさま参加表明。
こうして2018年も走り抜ける決意をしました。

 

このときすでに秋には国内の展示が決まっており、畳4枚分の超大作を作ることが決定していた↓。

2018年はとにかく走りまくった。立ち止まらず、ひたすら走り続けた。

この大作が完成したときの充実感っていったら言葉にならないほど。
次はフランスだ!!!と意気込んだ。

 

大きな夢を実現したら完全に行く先を見失った

怒濤の2018年を終え、2019年はゆっくりスタート。
2月には念願のセドナへと旅立った。

この地はスピリチュアルが好きな人にとって聖地のようなもの。

入管審査管に「セドナ行くの?じゃあパワーアップしちゃうね!楽しんでね!」と言われたくらい、認知されまくっている場所。

当時はどっぷりスピにハマっていたのでウキウキワクワク。

(幼少から不思議体験が多く母親も霊感がある人なんで、こういう世界は全く懐疑心がない。むしろ楽しんで聞きに行くタイプ)

高所恐怖症で登ることは出来ず断念したけど、たっぷり地球のエネルギーを感じた。

ここは本当に不思議な場所で、

次はフランスだ!ベルサイユ宮殿だ!

と意気込んでた気持ちがきれいさっぱり立ち消えた。
「無」と言って良いほどきれいさっぱりなくなった。

 

むしろ「そういうことじゃないよね?」と言う思いが頭から離れなくなった。

”そういうこと”というのは実績や名誉、売れるとか、美しい、とか外側に意識を向けること。

 

そうなると

本当にやりたいことは何だろう?

の自問自答が始まる。

 

考えても答えは見つからず、この期間が2年も続いた。

この期間、幼少から私を悩まし続けていた不思議な能力がさらに高まってきたので、それを深めることを決意した。

が、道はそちらではなかった。

 

体調を崩し命の危険すら感じた。
スピリチュアル界のブラックさを思い知り、心底嫌気がさして足が遠のいた。

ただ引き換えに人としての本質というものを深く理解し追求することに努める生き方にシフトしていったため、その後訪れる世界的なパンデミックも全く影響を受けずに楽しく暮らすことができていた。

 

体調復活と共に気力も取り戻す

スピに傾倒し始めたことによる不調と年齢的なもの、そして長年の無理が重なり、完全に動けなくなったのが2020年11月。

病院や治療院へ通い、一日3時間という制限付きだけれど、再び制作することができるようになった。完全に動けなくなったとき「作れないことの辛さ」をことごとく味わった。

▶ 『1日3時間のアーティスト★naomaria

 

根っからの創作好き

それを思い知った。ではこれから何をどう作っていこうか?

制限付きなので、これから作れる数は限られる。
だったら思い切り作りたいものを作ろう、と決意。

 

同時に、着物生地をもっと幅広く活用したいと言う想いもこみ上げていたのでカルトナージュを始めた。(作品作りに本腰を入れているため今はやっていない)

更紗好きということもあり、更紗を感じるテーマも良いな。

なんだろう?こうして考えるたびに必ずたどり着く場所がある。

70年代

私が幼少を過ごした時代。このときの空気感がたまらなく好き。
理由は分からない。だが、好きでたまらない。

▶ 『naomariaが70年代に惹かれる理由

 

この空気感を作品で表現しよう!

70年代のボヘミアンテイストがとてつもなく好き。
ポップでレトロな世界じゃない、ちょっとダークさを感じる土着的な要素が詰まったテイスト

音楽も70年代ロックが好きだしね。

一気にテーマが決まった。

 

70年代ロックを感じさせるボヘミアンな世界

ジャニス・ジョップリンのような世界。

私が好きでたまらない世界。
それを着物を使って表現する!!!

 

こうして作品を作るほかに、古着着物の活用方法をもっと見いだしていこうと決めている。

▶ 『着物アップサイクル

 

パンデミックを乗り越えて

2020年から続いた閉塞的な年月。

それに引きずられることはほぼなかった(と思っていた)。

それまで大好きなライブへは足しげく通っていたのに、突然すべて取り上げられ楽しみがなくなってしまった。

 

この「楽しみ」は他人に依存したものだなぁ、と気づいてしまった。

ライブは相手ありきなので、すべてバンド側に委ねられる。
当然といえば当然なんだけど、そこに全く気付いていたなかった自分に驚いた。

ステイホームのさなかに気付いたこの事実は、自分なりの楽しみ方を真剣に考える時間となった。

そして以前に増して制作を楽しむことができるようになった。

もちろん人間なんでアップダウンはあるんだけれど、それも「生きている証」として楽しめればいい。

そのためにも日々学びと気づきを繰り返しながらいろんなことを経験して過ごしています。

 

立ち上がれるか?っていうほど落ちることもあれば、やたら変なテンションになることもある。

ADHD診断の時、躁鬱状態と告げられ無理に明るく前向きに生きることはやめた。

人と群れることも得意じゃなかったからやらない。
心惹かれる人とだけ交流を持つ。
そんなふうに、ただひたすら自分が楽になる選択をし続けている。

 

それが理解されない、わがままだと批判されることも多いけど、周りに理解されるために私は自分の人生を生きているわけではないので、それでOKなんです。

だってストレス過多で心身ともに崩壊して何もできなくなること自体が時間の無駄ですもん。
これまで幾度となく経験してきて痛感しています。

自分の人生をもっと大切に輝かせたいじゃないですか

 

目標は
音楽、旅、自由溢れるボヘミアンライクなアートライフを送る

そこに到達するためのマインドは育ちつつあります。
とにかく大事なのは「マイペース」。
そこを完全に守り切って創作活動を楽しみます!

今後も温かくお見守りくださいね♡

4回に分けてお届けしましたnaomariaの自己紹介。
最後まで読んで頂きありがとう!

 

▶ 『唯一無二のアートスタイルを生み出したnaomariaってどんな人?①
▶ 『唯一無二のアートスタイルを生み出したnaomariaってどんな人?②
▶ 『唯一無二のアートスタイルを生み出したnaomariaってどんな人?③
▶ 『唯一無二のアートスタイルを生み出したnaomariaってどんな人?④